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仏壇処分を行う理由

仏壇を処分する理由はさまざまです。

• 古くなってきた仏壇を新しいものに買い換えるため
• 持ち主が亡くなり引き取り先がない
• 戸建てからマンションに引っ越すためコンパクトな仏壇にしたい
• 結婚に伴い、2つの仏壇を１つにまとめたい

上記のように多くの方がライフスタイルの変化に伴い、仏壇を処分したいと考えているのではないでしょうか。

特に大型の仏壇は、現代のマンションには置くことが難しく、処分されるケースが多くなっています。

仏壇はご先祖様の魂が宿るものです。

「ごみのように粗末に扱うのには抵抗がある」と、誰しもが思うところですよね。

そのため、仏壇を簡単に捨てることができずに悩まれている方も多いのです。

処分が難しい仏壇は、自身で処分するのではなく、プロの仏壇処分業者への依頼がおすすめです。

今回は、仏壇の処分方法について紹介をするので、ぜひ参考にしてください。

仏壇処分の方法

仏壇の処分は大きく5つの方法に分けられます。

1. 菩提寺に依頼する
2. 仏壇処分業者に依頼する
3. 仏具店に持ち込む
4. リサイクル店に持ち込む
5. 粗大ごみとして出す

お世話になっている菩提寺がある場合は、そこに依頼するのが確実です。

菩提寺であれば供養ができ、仏壇をそのまま引き取ってくれる場合もあります。

ただし自身で菩提寺まで持ち込む必要があるので、手間に感じる方もいるでしょう。

持ち込む手間を省きたい方は仏壇処分業者に依頼するのがおすすめです。

業者が自宅まで取りに来てくれるため、より簡単に仏壇を処分することができます。

しかし、きちんと供養してくれるのか、宗派に合った処分をしてくれるのか不安に感じる方もいるでしょう。

仏壇専門の処分業者であれば、宗派に合った供養をして、正しく処分してくれるところも多いです。

仏壇だけでなく遺影や位牌などの供養もまとめてできる業者を探しておくと、正しい方法で身の回りの整理ができますよ。

新しい仏壇を購入する予定のある方は、仏具店に相談するのもおすすめです。

購入する代わりに処分費用を抑えてくれる場合があります。

また、とことん費用を抑えたい方は地域のごみ処理のルールに従って粗大ごみとして捨てたり、解体して可燃ごみとして捨てたりすることも可能です。

仏壇は粗大ゴミとして処分できる？

「粗大ゴミとして捨てること」も仏壇を処分する手段の一つです。
大型の仏壇は粗大ごみとして、自治体の決まりに合わせて処分することができます。
ただし、粗大ごみとして処分する場合には、捨てる前に供養を行いましょう。
仏壇処分の前に行う供養は閉眼供養（魂抜き）と呼ばれています。
一般的には菩提寺に閉眼供養（魂抜き）を依頼します。
ただし、菩提寺に依頼した場合、粗大ゴミとして処分するために運搬するといった作業は自分で行うか、別の業者に依頼することになります。
仏壇は粗大ゴミとして処分できるものの、いくつかの業者やお寺に依頼することで費用がかかる可能性もあります。
正しく供養して、できるだけ楽に処分を行いたい場合は、粗大ゴミとして扱うのではなく、仏壇処分業者に依頼するのがベストだと言えます。

仏壇処分の費用は？

仏壇処分の費用は、仏壇の大きさによって異なります。

処分方法ごとの費用の目安は以下の通りです。

• 菩提寺：10,000～100,000円
• 仏具店：20,000～80,000円
• 粗大ごみ：500～2,000円
• 処分業者：20,000円～　業者によって異なる

菩提寺に依頼する場合は料金ではなく「お布施」という形になるので、相場はお寺によって変動します。

仏壇処分業者に依頼する場合、依頼する内容によっても異なります。
料金をできるだけ安くしたいという場合には、業者に見積りを依頼しましょう。
見積りは無料で行う仏壇処分業者が多いため、いくつかの業者に依頼して費用を比較する「合見積もり」をするのが安心です。

ただし、費用が安いからといって、格安業者に依頼するのはやめましょう。
正しい方法で閉眼供養（魂抜き）を行っていない場合や、そもそも閉眼供養（魂抜き）が費用に含まれていない場合があります。

正しい方法で供養を行い、仏壇を処分するためにも、費用だけではなく処分の方法についても内容はしっかりと確認しておきましょう。

また、仏壇処分に必要な作業、例えば供養や運搬、位牌などの処分をまとめて依頼できる仏壇処分業者であれば費用を抑えられます。

それぞれの作業を別の業者に依頼すると費用が高くなってしまうため、まとめて依頼することで安く抑えられるでしょう。

仏壇処分の流れについて

仏壇処分はまず処分方法を検討するところから始めましょう。

閉眼供養を行なうのかどうか、予算はどれくらいなのか、いつまでに処分したいのかなど家族と話し合っておきます。

仏壇処分業者に依頼する場合は、複数の業者に連絡し、見積もりを取ります。

仏壇処分費用は仏壇の大きさによって変動するので、事前に仏壇を計測しておくと見積もりがスムーズです。

業者が決定したら閉眼供養の日程や、仏壇を運び出す日程について調整します。

供養当日は僧侶が自宅まで訪ねてくる場合もあれば、供養する場所まで業者が運び出してくれる場合もあります。

粗大ごみで出す場合も閉眼供養をする必要があります。

近くの菩提寺に連絡して仏壇を持ち込み、正しく供養してもらいましょう。

供養が終わったら自治体のルールに従って粗大ごみとして出します。

ただし、粗大ごみとして出す場合は搬出や運搬を自分で行なう必要があります。

サイズの大きい仏壇や一人暮らしの女性などはかなり負担が大きくなりますので、運び出しまでしてくれる処分業者に依頼するのが無難です。

閉眼供養（魂抜き）について

閉眼供養（魂抜き）とは、仏壇処分の際に魂を送る儀式として行われるものです。
宗派により方法は異なりますが、仏教の場合、僧侶が読経を行うことが大半です。
仏壇やご本尊には仏様やご先祖様の魂が宿っているものですが、閉眼供養（魂抜き）で中にある魂を抜くことで、手をあわせる対象である尊いものから、物に変わります。
魂が入ったままの状態で処分することは避ける方が良いとする宗派も多いため、自身で処分することは避けるのがベストです。
バチが当たる、という言葉もありますが、閉眼供養（魂抜き）をしないままに仏壇処分を行うと良くないとされています。
ただし、宗教によって考え方が異なり閉眼供養（魂抜き）を行わない場合もあります。
仏壇処分、供養の方法に迷ったら、一度、仏壇処分業者や菩提寺に相談してみましょう。
特に、仏壇処分業者は無料で相談にのってくれるところもありますので、気軽に電話してみましょう。

閉眼供養しなくてもいい？

なるべく費用を抑えたい場合や急ぎで仏壇を処分したい時は、閉眼供養を省いてそのまま処分したいとお考えの方もいるでしょう。

閉眼供養を行わなかったとしてもとくにペナルティやデメリットはありません。

特に気にされないという方は閉眼供養をせずに処分しても問題はないでしょう。

ただし、仏壇には亡くなった方の魂が宿っていて、あなたやあなたの家族をずっと守って来てくれたわけです。

ご先祖様に感謝の気持ちを伝えるためにも、閉眼供養は必要な儀式と言えます。

あのとききちんと供養しておけば…と後悔しないためにも、閉眼供養を行ないましょう。

仏壇処分業者であれば、急ぎの処分にも対応できる場合があります。

引き取った後に閉眼供養までしてから正しく処分してくれる業者もありますので、まずは調べてみてください。

仏壇処分をするときの注意点

まず仏壇を処分したいと考えたら、決して独断で決めずに、家族や親戚に相談してみましょう。

仏壇は家族にとって大切なものですので、慎重に処分を検討する必要があります。

処分の方法についてもきちんと話し合ってから、家庭の事情に合った方法を選んでください。

次に、仏壇処分をするときには、仏壇の中に貴重品が残っていないか確認しましょう。

仏壇はつくりが複雑なものもあり、気づかない場所に引き出しがあることも少なくありません。

引き出しの中には通帳や現金、家系図などが入っている場合があります。

自分で把握できているなら問題ありませんが、親族から引き取った仏壇の場合はとくに注意しましょう。

また、仏壇は亡くなった方の魂が宿り、毎日手を合わせていた大切なものです。

処分するからと言って、たとえ閉眼供養をした後でも、粗雑に扱うのはやめましょう。